英語

効果が無い、上達しない英語の勉強方法

昭和経理

会計・経理職に就いて10年選手です。会計・経理に職に就きたい人、この資本主義の日本で生き抜いていくための術を書き残していきます。不労所得を得てサラリーマンから脱出することを夢見ています。

英語が上達しないと嘆く人が多い。語学の上達は、思ったより時間がかかるのです。今回は、留学無し、英語圏に行ったことすら無い、中学校の英語のテスト(50点満点)で10点を叩き出した私が、英検1級を取得しました。英語を勉強していく中で、様々な英語の勉強方法を試したり、色々な教材に購入してきました。それらの経験を踏まえて、これでは「英語が上達しない、意味がない」と思う勉強方法を書いていきます。

お薦めしない理由

上達しない英語の勉強方法を書きます。色々な勉強方法を試してきたので説得力が滅茶苦茶あると思います。

  • TOEIC特化の勉強
  • 映画やドラマを見る
  • 洋書を読む
  • 聞き流す類のもの
  • 単発的に勉強する
  • 英語(外国語)で英語(外国語)を覚える
  • 日本語を勉強しない

TOEICに特化した勉強

英語の上達を考えるうえで、英検かTOEICの勉強をする人が大多数です。目標を決めて英語の勉強をするにはいいのですが、TOEICに絞った勉強は無駄だったと思います。なぜなら、TOEICは出題方法を定められた形式、回答方法とすることで、各受験者の英語力を測定する試験です。当然ながらTOEICのテスト形式に対応した勉強方法をすることになります。

TOEICの問題は大量の文章から情報を読み取ることが目的です。
英語力を鍛える側面もありますが、いかに大量の英文を捌くか、
に重点をおいた試験です。ビジネス分野の英語の試験です。

男性1

そもそも試験形式に慣れてスコアを上げて意味(練習問題を沢山解いて、スコアを上げるようなTOEIC攻略講座を受けるたりすること。)があるのか?という疑問もあります。TOEICのL&Rは英検とは違いスピーキングやライティングは無いですが、問題数は英検と比べると多く、2時間という試験時間で多くの問題に正解して得点をあげることです。


間違っているものを解答の選択肢からはずし、消去法で正解を選ぶことを重視してしまう試験で英語力を上げる事よりも、目先の解答テクニックの習得に走る危険性もあります。それだと「点数が下がる」と英語の勉強のモチベーションを下げることに繋がり、英語を継続的に勉強をすることができなくなります。これだと試験を作業として受ける作業ゲームのようになります。TOEICはビジネス英語と謳っているが、ビジネス英語と言うと使われる単語の範囲が限定的です。

そもそも、TOEICを受験する目的って何ですか?
英語運用能力を上げることでしょう?
TOEICで高得点をたたき出すことではないよね?

5chでTOEIC高得点マウンティング合戦を
見たことがありますが、
なんか学歴版の偏差値競争と似たような感じです。

男性1

「TOEIC900点を突破したけど話すことができない」という書き込むを見たことがありますが、リーディングとリスニングしかないテストで高得点を取っても話せないし、書けないです。特に話すのはテストで勉強すること以外に、英語を使う機会に恵まれる必要があります。強制的に英語を使用する環境にいることで上達します。


要は、場数を踏むことが非常に大事です。ライティングもインプットしてきた知識のアウトプットしたものなので書き練習をしないと上達しません。日本語でも義務教育の国語の授業で、漢字の書き取りや、作文をたくさんしてきたはずです。作文は練習しないとできるようになりません。

TOEICが流行りすぎ

ここまでTOEICが日本で流行ったのは、点数が会社内での出世に影響するからでしょうね。グローバル化と世間では騒がれているが、なんで、日本人が英語を勉強しないといけないんですかね。英語なんて私のような変人、物好きが勉強すればいいくらいもので、サラリーマンが貴重な土日祝日を使って勉強すべきものなんですかね?

勤め先が、英語を公用語化にしたから勉強せざるを得ない人いるから勉強している人がいるかもしれない。ちなみに、私の現職の商社も管理職登用の条件の一つにTOEIC700点が条件です。ちなみに、私は英検1級の合格証明書を職場に提出したのでTOEICの受験は免除されました。

英会話スクール

以前の記事でも書いているが、スクールそのものが悪い、意味が無いと言っているわけではない。目的も定めず外国人の先生と雑談して終わり・・・・というような利用はしないでほしい。特に英語力を上達させたい人は・・・老後の趣味くらいなら良いですが、英語力を上達させて出世したい、高給を得たいと考えるなら、自分で目的を持ち、スクールの利用方法を必ず考えないといけない。英会話スクールに勉強をしにきてはいけない。


日々の生活をしてきて、話題が無限大の日常会話をしていると、色々な場面で「これは、英語でどう表現するのか?」という事をメモしてください。(メモしないと忘れます。)後日、それを調べて文章にして、英会話スクールで話すという会うトップを繰り返して使えるフレーズを増やします。


英会話スクールの目的は、スクールの授業外でインプットしたことを、話すというアウトプットを行う場と割り切ることです。英会話スクールは勉強をする場ではない。受動的な態度もご法度です。長くなるので、その時の記事はこちらからどうぞ。

英会話スクールNOVAの特徴

実際に英会話スクールNOVAに約5年通った私がメリット・デメリットを書きます。

メリット

  • 生徒限定でVOICEという講師と生徒が、特定のテーマについて話し合うフリーカンバセーション制度が採用されています。レッスンの予約は必要がなく、英語で喋る絶対量を増やせるのがメリット。ただし参加には1ポイント消費します。倒産前の旧NOVAのようにレッスンとは別にチケット購入するわけではありません。
  • 英語は喋れば喋るほど伸びていきます。追加料金を払うことなくネイティブ講師や他のレッスン生と英語で会話ができるため、英語力を伸ばしたい方にピッタリなシステムです。ただ、参加するには1ポイント必要になるので注意しましょう。
  • NOVAは入学金が0円です。他の大手英会話教室の「シェーン英会話」や「ECC外語学院」は22,000円、「イーオン」は30,000円です。

デメリット

  • NOVAに限らずですが。受け身の姿勢では英会話能力は絶対に上達しません。レッスン以外でも自宅や職場での休み時間で自発的に語彙力増強、ライティング、リーディングをする必要が必ずあります。
  • あくまで英会話スクールは自習で訓練ができないこと、ライティングの添削、自習で覚えたことをOUTPUTする場です。
  • 本格的に勉強すると授業料は数十万円かかります。安くありません。

海外映画やドラマ

英語の勉強に慣れてきた人に多いです。好き・興味があるドラマや英語を英語の学習教材として利用する人がいますが、個人的にはお勧めしない。英語学習を続ける上では効果はあります。また好きな事を英語を結び付けて学習する効果もありますが、しかし、映画やドラマのセリフは一般的ではない言い回し、スラング、英語圏の文化的背景を知らない理解できないものがあるので、かなりの英語力がある人でなければ理解しにくいです。

学習者の中に「映画のセリフを聞き取れるようになりたい」と
言う人がいますが、かなりの難易度です。
映画のセリフは英語の試験のように
はっきりと明瞭に話してくれるわけではないです。

男性1

それと映画は受け身な教材です。ディスプレイから発する音声を一方的に聞いているだけなんですよね。語学で大事なのは自発的に学習することです。受け身だと興味が湧かない、上の空で聞いているだけになります。それだと必要に駆られて勉強するわけではないので上達しずらいと思います。



必修単語や文法を抑える素材としては、ドラマや映画は効率が悪すぎます。初級の方の学習素材として映画やドラマは効率が悪いんですよね。上級者の英語のモチベーションを保ち続けるのは映画やドラマはありだと思います。そもそも、これらの映画は英検1級超のリスニング力が必要なんですよ。英語の試験のように「 雑音を除いた綺麗な音声ではない、話す速度が非常に早い 」です。 映画を字幕なしで見れるようになりたいなんて無謀なゴールだと勝手に思ってます。


いきなり勉強無しで、最難関大学に受験するようなもので、効率が悪すぎます。英語の母語話者のように育ちながら英語を覚えてきた人と、勉強して英語を覚えてきた非母語話者では学習する方法が違います。その違いを理解しないで勉強すると上達が実感できず英語学習のモチベーションを維持することができません。

洋書を読む

正確にはレベルにあった洋書を読むことです。例えば、ブックオフでちょっと興味がありそうなネイティブ向けの洋書を買って読むということやめてください。なぜなら辞書を片手に洋書を読むわけですが、読みながら、知らない単語やフレーズが多発すると、読み続けるモチベーションがなくなります。


中には辞書を載っていない単語や言い回し、固有名詞も当然のように出てくるので、それらに躓きます。感覚ですが、英検1級の語彙問題で8割以上をコンスタントに正解できるくらいの語彙力が有って挑戦できるものだと思っています。1ページに知らない単語が5つ以内です。試しに洋書を取ってみて、5フレーズぐらいを眺めて知らない単語や、意味を推測すらできない単語が頻発しないか?と大事な基準です。


これも読んでみると嫌でも理解できるのですが、英語の試験の読解問題とは比較にならないくらいの文章量が有るので、読む慣れると読解スピードが上達しますが、語彙力が無い人が読むと辛いです。洋書ですが使われている言い回し、語彙は様々で推理小説、裁判関連、非日常系(ハリーポッターの魔法使い系)の洋書は特に難しいです。なぜなら、普段使わない言葉だからです。Wand(杖)くらいなら使うかもしれませんが、それ以上に難しい語彙がバンバン出てきます。これら知らない語彙が溢れている洋書を最初に読むと挫折します。


洋書の効率的、スラスラ読みたいなら英検1級の語彙問題で高得点を取る為の勉強をした方が良いです。マニアックと批判を受けるが「 そんな戯言を気にしないで、認識できる語彙」を増やした方が良いです。洋書が読み続けることができないのは語彙力が足りないからです。知らない言葉、言い回しばかりだからやる気の維持もできないのです。
参考記事:英検1級の語彙問題は非実用的なのか?マニアックなのか?


英語の母語話者でない人は、まずはきれいな英語の記事を読んだ方が良いです。そして読むならフォーマルなものが良いです。英字新聞、Economisit、TIMEとか教養がある英語母語話者読むような雑誌を読んだ方が良いです。こちらの方が英語上達にはいいかもしれません。この記事を書いている時点で、ベトナム戦争、レバノンに関わった戦場記者の洋書を読んでいるが、とてつもなく理解するのが大変です。地理が分からない、地名が分からない等、背景も不明な本を400ページも読むのが非常に辛かったです。

聞き流す類のもの

石川遼のスピードラーニングでしたっけ?聞き流すだけで英語が分かるようになるというもの。英語を勉強してきた私が言うのも何ですが。、聞き流すだけでは絶対に英語が上達することはありません。聞くときに流れてくる音声と、その音声に結びつく単語とフレーズを結び付けて意味が分かったら聞き取れるようになるのです。意味が分からない言葉をいくら聞いても理解できるようになりません。

英語を聞いているだけでは絶対に上達しません。
覚えてない言い回し、単語を何回聞いても理解できるようになりません。
まずは聞き流すリスニング教材のネタ元なる文章を
理解できるようにする必要があります。

男性1

このことについてはこちらの記事で書いています。

単発的に勉強する

英語に限らないことですが、継続的に勉強することが上達の近道です。たとえば英単語帳を週1日よりも、毎日使い勉強していたほうが上達スピードは早いです。すぐに辞めてしまう。仕事が原因で勉強ができない人もします。日本の労働環境が酷いのは否定できないが、それでも毎日勉強する時間が欲しいです。1日辞めると学習内容を少なからず忘れるので1週間サボると英語能力も、その分落ちます。その落ちた分だけ取り戻すにも労力がいります。


覚えた英語量 < 忘れた英語量 とならないように継続的、できれば短期間に、山盛りの英語に触れるが一番いい。留学で英語力が上達するのって、短期間に多量の英語を浴びるからでしょう。それと現地の語学学校以外でも授業後に自主的に英語に触れているかが上達の鍵です。私は英語圏には行ったことが無いので推測です。


特に仕事が過酷な人、労働時間が長すぎる人は要注意です。なぜなら物理的に英語を向き合う時間を確保できないからです。現職の私がそうなのですが、繁忙期は毎日夜9時、10時まで働いているので、退社後はカフェは全て閉まっています。自宅に帰ると力が抜けてダラダラしてしまい勉強が全くできない人間なので、自宅で勉強は不可能です。自宅で勉強できる人は死ぬほど羨ましいです。ダラダラを繰り返すと私みたいに英検1級に合格するのに10年以上(途中、勉強してなかった期間がかなりあるが)かかってしまうのです。時間は有限なのです。

英語(外国語)で英語(外国語)を覚える

意外かもしれない。初級、中級者限定ですが、英語を英語で覚えるのは辞めましょう。なぜなら理解ができないからです。よく、英英辞典で単語を覚え、それに付随する意味も覚えましょう。とか言うじゃないですか。これはお勧めできないんですよ。なぜなら初心者は英語の説明を理解できる英語力が無いからです。まずは日本語で意味を覚えることをはじめましょう。そこから、ある単語が持つ、複数の意味を把握して、それを英語で覚えるようにします。一度で英単語の意味を把握することはできないので、何度忘れ、何度も目にして学習することで、単語の意味を頭に定着させるです。


英英辞典で覚えるメリットは、単語そのもの意味もありますけど、その単語を説明する言い回しを覚えることで、英語で表現できる言い回しの範囲、表現方法を習得することです。ある程度、慣れている人でないと学習効率が悪すぎます。もちろん、語彙力が上がってからの英英辞典の学習は意味が有ります。


上級者に近づくほど、類義語に苦しみます。例えば、「manageable, controllable ,tractable」、「decrease, diminish, dwindle」、「lay into, lash out, criticize, lambaste, reprehend」をどうやって使い分けますか?これら日本語にすると、意味が近く使い分けができません。これらを正確に運用するために英語でニュアンスを把握するので英英辞典を利用するのはありですが、初心者が、これらをやるのはお勧めしない。これらの使い分けは初心者ではできない。まずは単語の大体の意味を覚えて、それから正確な意味を覚えてる方法をお勧めします。


いきなり完全に、完璧に覚えるという考えを改めた方良いです。完璧主義は辛いです。無謀です。初めから完璧に覚えるなんて辛い、英語の勉強が続かないです。少し続覚えて完成度をあげていけばいいのです。

日本語を勉強しない

語学が上達するレベルの上限は母語の力なので、日本語で表現できない。言えないことは英語でも言えないのです。経済、社会、環境問題の記事を日本語でも良いので読みましょう。要は、日本語でも習得した知識が多いほど、英語で表現できる知識が増えます。英検の上位級等、ライティングテストが含まれる試験だと、試験で与えられる問題文に対して、英語で回答するのだが、日本語で知識が無いと回答不能となる事態に遭遇します。

例えば以下の事に対して意見を日本語で言う事ができますか?
・仮想通貨は現存する通貨の代わりになるか?
・長期間、囚人を刑務所に収監することは囚人の更生に有益か?
日本語でも意見を述べることが難しいです。特に英検1級のライティンや2次試験のスピーキングでは即興スピーチがあるので、日本語で、これらを聞かれたときに意見を言えないダメです。


この即興スピーチの規模の差がありますが、外国人と生活をしていると頻繁にあります。例えば、どこかへ遊びに行った時の雑談で、「あなたはどう思うのか?」と意見を聞かれることが多発するので話題のネタをたくさん持っていないと、英語で意見表明ができなくなります。

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